広い工場の一角で、黙々と作業が続く。
小松弥生さんは「フラット」と呼ばれる製品の組み立てを受け持つ。
まず、部品を検査する。微細な傷が付いていないか、手にしてしっかり目視する。
次に、部品を組み立てる。組み付け、レンチ締めなど、機敏に作業を進めていく。組み上がったら、リーク(漏れ)テスト。専用の機械で、空気漏れが出ないか確かめる。
そして丁寧に梱包し、完成させる。部品を手にしてから完成まで、1個当たり96秒。それが作業時間の明確な目安だ。
広い工場の一角で、黙々と作業が続く。
小松弥生さんは「フラット」と呼ばれる製品の組み立てを受け持つ。
まず、部品を検査する。微細な傷が付いていないか、手にしてしっかり目視する。
次に、部品を組み立てる。組み付け、レンチ締めなど、機敏に作業を進めていく。組み上がったら、リーク(漏れ)テスト。専用の機械で、空気漏れが出ないか確かめる。
そして丁寧に梱包し、完成させる。部品を手にしてから完成まで、1個当たり96秒。それが作業時間の明確な目安だ。
「時間だけを聞くと、せわしい作業に感じるかもしれませんが、そんなことありません。決められた作業ができれば、適正に仕上がります。むしろ、目安となる時間が決まっているからこそ、無理なく作業のペースを保てるのだと思います。」
フラットの組み立てを担当するのは、小松さんを含めて3人。それぞれが、自身の三方を囲む作業台を効率的に使い、正確に仕上げていく。
誰がどのラインに入っても、同じように作業できると言う。作業台の高さ、部品や工具の位置、そして反時計回りに体を動かして工程を進めることなど、作業の方法を統一している。
「以前は、担当者ごとに異なりました。でもそれでは、どのラインに入るかで作業のしやすさに違いが出る。所要時間もばらつきます。どうすれば効率よくできるか、みんなで意見やアイデアを何度も出し合い、現在の作業手順に落ち着きました。」
いつも肝に銘じていることがある。感覚だけで作業を進めないこと。どんなに多く造っても、どれもがお客にとって大切な製品。1つ1つに、気持ちを込める。